人口約12,000人の町で、平成27年12月には江戸時代から400年以上続く「みなべ・田辺の梅システム」が世界農業遺産として認定。養分に乏しく礫質で崩れやすい斜面を利用して備長炭の原料となるウバメガシを残しつつ梅林を配置し、400年にわたり高品質な梅を持続的に生産、地域の発展を支え続けてきた農業システムです。
みなべ町では、海と山の両方に囲まれた大自然の中で、梅作業を通じて梅システムを学んだり、紀州備長炭製炭士さんから伝統的で高品質な備長炭の歴史や作り方を学ぶプログラムを予定しています。
R6 和歌山県みなべ町 実地研修日程
①3泊4日研修 8月22日(木)~25日(日)
②3泊4日研修 10月26日(土)~29日(火)
③6泊7日研修 2月5日(水)~11日(火)【残りわずか】
今年の3回の実地研修では、400年以上続く世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」の現場を感じていただきます。
・「世界農業遺産とは何か」、その現状。課題。模索する梅産業とまちづくり
・自然と生きる製炭士の暮らし
・南高梅の美味しさ、売る難しさ、そして出会いとワクワク
みなべ町の梅産業を通じて得た、刺激、豊かさ、リーダーシップは、ウェルビーイング豊かな人生の大切な1ページとなるはずです。
▼下記R5研修動画をお楽しみください(写真:R5年度研修の様子・みなべ森林組合さんと森へ)
①3泊4日研修:8月22日(木)~25日(日)「海と山と梅のつながり・梅システムとは?」
8月のテーマ:「海と山と梅のつながり・梅システムとは?」
- 1日目:千里浜集合、世界農業遺産「田辺・みなべの梅システム」について学ぶ。オリエンテーション「みなべの課題」「みなべの未来」
- 2日目:炭焼小屋見学&製炭士さんとの時間。植樹or択抜《貢献》。南部中学校コラボ企画。
- 3日目:梅の干し作業《貢献》。
鹿島へSUPor 船でGO。お昼は海鮮BBQです。チーム対抗ビーチクリーン《貢献》。梅観音で焚き火語りを楽しみましょう。
- 4日目:チーム対抗ビーチクリーン二回戦《貢献》。振り返りセッション&学びのシェア。
8月のみなべは、千里浜ランチからスタート。炭焼き小屋・製炭士・森林組合さんと森や山について学び、梅作業も実践しつつ、鹿島にて海をたっぷり体感し、ビーチクリーン対抗戦でチームビルディングを育てます。4日間を通じて、「海と山と梅のつながり・梅システムとは?」を感じていただければと思います。
②3泊4日研修:10月26日(土)~29日(火)「一次産業×防災キャンプ」
10月のテーマ:「一次産業×防災キャンプ」
- 1日目:旧清川中学校集合。体育館で段ボールベッド&パーテーション組み立て《貢献》。冷蔵庫にある物でBBQ(発災時の食)
- 2日目:どんぐリーグ《貢献》。植樹作業(森林組合松本さん)《貢献》
- 3日目:髙田果園の皆さんと一緒に働く&防災訓練《貢献》。薪割り&BBQ《貢献》
- 4日目:梅農家さんのハウスにて梅の干し作業《貢献》。振り返りセッション&学びのシェア。
10月のみなべは、旧清川中学校での防災キャンプからスタート。体育館で段ボールベッド&パーテーション組み立て作業をします。2日目のどんぐりの苗づくり「どんぐリーグ」もとっても楽しいですよー。梅の母樹のある髙田果園さんでの作業や防災訓練。梅作業もしっかり体験していただき、4日間を通じて「一次産業×防災キャンプ」を考えてもらうプログラムです。
③6泊7日研修:2月5日(水)~11日(火)「世界農業遺産・梅の生産日本一みなべ町の未来を考える」
2月のテーマ:「世界農業遺産・梅の生産日本一みなべ町の未来を考える」
- 1日目:千里浜集合・美しすぎる浜で仲良くなるランチ。世界農業遺産「田辺・みなべの梅システム」について学ぶ。
- 2日目:炭焼小屋見学&製炭士さんとの時間。旧清川中学校にてロケットストーブ作り《体験》。午後:フリー・
- 3日目:旧清川中学校で樫の木の苗作り《どんぐリーグ》。午後、田辺の梅農家さん宅にてBBQ&サウナ。
- 4日目:ウメタ&岩本食品にて梅加工会社体験。午後、フリー。夕方、梅を使ったメインディッシュ作成 材料買って16時集合!
- 5日目:剪定&芝拾い 花束 ※雨の場合:選別&タルに詰める 梅作業(剪定)
若梅会さん商品開発会議「共通で売れる商品を作りたい」消費者ニーズ@ウメタ。夜、若梅会さんと懇親会。
- 6日目:梅作業(梅干し)& 梅農家さんとの時間。梅林公園で糸川茶屋(和歌山ラーメン)梅林の紙芝居。午後、フリー。
- 7日目:振り返りセッション&学びのシェア。
「世界農業遺産・梅の生産日本一みなべ町の未来を考える」というテーマで、海から山までまるっと過ごす7日間。製炭士さん、ロケットストーブ作り、どんぐリーグ、梅農家さん、梅加工会社体験、若梅会さん。たくさんの出会いを楽しんで!
地域のキーマン
岩本智良/TOSHIKAZU IWAMOTO
株式会社岩本食品 代表取締役社長
屋号:わたしの家は梅農家 ぷらむ工房
那智勝浦町出身、みなべ町在住。梅農業/梅干し・梅製品加工業/販売業/カフェレストランを経営。
地域最大の地場産業である梅産業を継続・発展させ、未来に継なぐことを使命という40代の釣り好き。
みなべ町の地域コーディネーターです。
泰地雄也/YUYA TAIJI
株式会社ウメタ 取締役
みなべ町の地域コーディネーターです。
木田勝彦/KATSUHIKO KIDA
みなべ町うめ課
日本でただ一つの「うめ課」!
澁谷まりえ/MARIE SHIBUYA
株式会社つながると 代表取締役
みなべ町の研修リーダーです。
和歌山の世界農業遺産「 みなべ・田辺の梅システム 」
世界農業遺産は、世界で24ヶ国74地域、日本では13地域が認定されています。和歌山県みなべ・田辺地域は2015年12月に世界農業遺産に認定。「みなべ・田辺の梅システム」は、養分に乏しく礫質(れきしつ)で崩れやすい斜面を利用して、薪炭林(しんたんりん)を残しつつ梅林を配置し、400年にわたり高品質な梅を持続的に生産してきた農業システムです。
江戸時代から続くみなべ・田辺エリアの梅栽培。伝統的な農法である梅システムには4つの重要なカギがあります。梅とニホンミツバチの共存・炭焼き職人よるウバメガシ・カシの木の択伐・地域の生産者と加工業者との連携・全てを繋ぐ生態系と梅から生まれたこの地域の文化、この4つの内、1つでも欠けていたらこのみなべ・田辺の梅システムは、継続していなかったと言えます。400年の歴史を感じながら、ぜひ一次産業ワーケーションをお楽しみください。
みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会HPより引用/抜粋
※みなべ・田辺の梅システム
※梅システム説明動画
※農林水産省「世界農業遺産」